悲しいお別れがいつか心に残る思い出に変わりますよう

皆様との深いご縁

葬儀の仕事に携わって30年以上の年月が経ちます。その間、数え切れぬ程のお別れに立ち会ってきました。大切な身内の方を亡くされたご家族様と、葬儀という特別な関わりの中で、さまざまな時間を共有してきました。

街を歩いているとどこか見覚えのある方にご挨拶されたり、十数年も前に担当したお客様からご指名を頂いたりします。私がお客様と関わった時間は数日ととても短いにもかかわらず、人と人との縁が非常に深いことを感じます。

人々を幸せにする葬儀社

小さなお子さんを亡くされたり、事故での突然の死など涙涙の悲しいお別れもあれば、百歳まで長生きしての笑顔のお別れなど色々なご葬儀があります。

最近は特に、単なる知り合いの方はもとより、自身の親戚などとも縁遠く暮らすことが多くなってきたように思います。誰にも見送られることのない孤独なお別れや数名だけのご葬儀など少人数のお別れが増えてきました。しかし人数の多い葬儀ばかりが良い葬儀とは決して思いません。葬儀は人数の多少ではなく、送られるひと、そして送るひとが心の底から「ありがとう」と思い、感謝の涙を流せるような心の温かくなるお別れが理想です。その為にも我々スタッフひとりひとりが、誠心誠意お悲しみのご家族の一員として心から寄り添い、お別れのお手伝いをしていく必要があります。

葬儀というお別れの場を通じて、それまでまとまりのなかったご家族が力を合わせて一つになったり、音信のなかった兄弟が何十年か振りに会える事があります。また逆に遺産相続で争い事が起きたりと、ご家族の中に何らかの変化が現れることもあります。私は、葬儀とは自分のルーツを知り、人と人との目には見えない過去や未来における『縁』を知る場ではないかと思っています。少々不謹慎に聞こえるかもしれませんが、私の目指す葬儀社は『人々を幸せにする葬儀社』なのです。

ひとつでも多くのご縁を

葬儀社も企業である以上、営利目的であることは当然です。しかしながら、これまでは一般の方の葬儀に関する知識の乏しさや、事前に準備するのは不謹慎だといった考えに乗じて高利益を上げ、不当に儲けてきた葬儀社は少なくありません。昨今、新聞・雑誌などのメディアでも取り上げられ、問題となっている事はご存知の通りです。

私は長い間、大切な人をお送りする葬儀について、そしてそのお手伝いをする葬儀社の実態を知るにつけ、自分の目指すものとのあまりの違いに疑問を抱いてきました。私はその疑問を解消し、自分の理想とする葬儀を実現するため、ふらわぁセレモニー『縁』（ゆかり）を設立しました。

一人でも多くの皆様方とのご縁が持てますよう、そして悲しいお別れもいつか心に残る思い出に変わりますよう、誠心誠意心を込めてお手伝いさせて頂きます。