葬儀・葬式・直葬・家族葬・無宗教葬など葬儀・葬式にまつわる雑学や豆知識など、微に入り細をうがつアドバイス集

お墓あれこれ
普通に考えるとお墓は必要そうですが、どこにどんなお墓があるのかによって状況は大きく変わります。

一番大変なのは遥か昔にオン出た遠い故郷にお墓がある場合です。一年に1~2度のお墓参りと考えても結構大変です。しかもそれが菩提寺だった場合、その困難さはいや増しに困難になります。身内が亡くなった場合、恐る恐るお寺様に葬儀に来てくれるかどうかお伺いをたてます。来てくれると言われてもそれで安心してはいけません。手弁当で来てくれるわけではないのです。まずは交通手段、宿泊、食事の手配と負担に頭を絞らなくてはなりません。次にお布施をいくらにするか心配しなくてはなりません。ご先祖様と同等の戒名を頂かなくてはならないでしょうし、その金額はお寺様次第です。そして無事葬儀が終わったとして、その一か月半後、今度はこちらから故郷に戻って菩提寺での49日法要と納骨があります。あなたの心と財布はそうした事態に対処できますか?

そんなの嫌だ。そうだ墓じまいしよう、などと賢いあなたは考えるかもしれません。でも遠い故郷にある菩提寺の墓じまいをするには、まずはお寺様と話し合わねばなりません。その場合、恐らくなにがしかの撤退費用が必要となりますが、その金額はお寺様次第となります。また、撤退時には更地に戻すことが条件となりましょう。まずは墓石、墓誌、香炉、外柵などすべての石製の上物を取り去らねばなりませんし、お骨を入れてあったカロートと呼ばれる穴を埋め戻さねばなりません。これらの作業は自分ではできませんので取り外した石類の粉砕を含めて石屋さんにお願いすることとなります。一概には申せませんが、お墓を作るときとあまり変わらぬ費用が発生することが考えられます。あなたの心と財布はそうした事態に対処できますか?

お墓は新しく作るのも大変ですが、長年にわたって維持してゆくのも大変です。ではありますがお墓、あるいは墓所は過去から未来へと連綿と続く「家」あるいは「血筋」の象徴でもありますので、仇や疎かには考えられません。すべての、とまでは申しませんが、それなりの金力と努力と汗を傾ける必要があります。

ただ最近では宗派を問わずにお骨を預かってくれる室内墓苑があちこちにできています。市や区などが経営する公営の墓地や宗派問わずの民営の霊園などもありますが、それらは最寄りの駅からでもかなり距離があることが考えられます。それに比べて室内墓苑は駅近な立地を呼びものにしているところが多く、墓参りしやすい条件が整っていることが強みです。若く健康な時にはあまり関係ないように感じますが、車を運転できない状態になった時でもお墓参りのできる室内墓苑は、これからのお墓選びの際の有力な候補となりましょう。